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鳥の劇場『赤い蝋燭と人魚』 Stage design Vol.01
怒濤のような三週間が過ぎ、あっという間に公演の日を迎えました。

今回の舞台美術の最大の難関、「演技のできる人形を作ること」。
右も左もわからずの人形づくり。何でつくるのかさえも霧の中(笑)

ひとまず、人形がないと稽古にならないからと劇団員のみなさんと新聞紙を丸めての人形の試作。

その人形を使っての練習をみながら、
どんな機能(しぐさや表現)をもった人形が必要なのかをだいたいわかってきたので、
なにはともあれ、悩んでいたも作り始めないことにはどうにもならないと、
自分にできるやり方での人形づくりへと入っていったのでした。


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材料は、ほぼ100均でそろいました。
ものをみると何使ってどうやって作るかの自然とアイデアが浮かぶものです^^

まずは、針金で顔と上半身の土台を作り、半紙や新聞紙で張り子のように強化。


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これは、CGのアニメーション制作の応用のようなかんじで、比較的スムーズにできました^^
CGのときもワイヤーフレームといって、断面に等高線のような線が入って画面で
モデルを作ったりします。頭の中でアナログとデジタルを行き来しているかんじ。

顔は、ふわふわの軽い素材の粘度で形をつくり、乾いたらニスを塗り重ね、さらに強化。
この粘度、とても扱いやすく、造形も簡単でした。
(↑ひとの顔なんか作ったのはじめてでしたが、美人が顔って何をみずともちゃんとインプットされているものなんですね^^)

その上にふわふわの接着芯のようなものをかぶせ、最後に表面を滑らかに見せるため
薄手のニットで覆って、固定。

実は、最初に作った頭は、母用娘用とも大きすぎて美人顔ではなくなり、作り直しました。
やっぱり小顔なほど美人にみえるものなのですね。。。。実証済みです(笑)

首の部分は、筒状のスポンジ(固め)を使ってある程度頭を上下左右に捻ったりできるように工夫しました。

おじぎをするシーンが何度かあるので、胴体と足を分離することにして、
胴体は、頭と同じように針金と新聞紙で張り子式にしました。
後ろから手をいれて、真ん中にある支柱を持てるようになっています。

下半身は、娘の場合は、正座をする演技があるので、考えた末、
針金とアルミシートは繋ぎ合わせ蛇腹式にして、人魚型の布をかぶせて補強。
柔軟性のある機能にしました。

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腕は、布と綿でつくりました。柔らかい質感がでるようにさらに顔に使ったニットをかぶせ二重にしました。
指先など綿を詰めるだけで一苦労。みんなが手分けして手伝ってくれて助かりました。


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着物とひれの見せ方については、試行錯誤の上、普段からウエディングドレスを作ったりしている
助っ人朝倉さんが大活躍。彼女は、ドレス専門のひと!!!

私のイメージより数段美しいマーメイドラインの着物ドレスに仕上がりました♪
(写真はプレビューのときなので、このあとさらにブラッシュアップして、美しいラインになりました。)


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これは、妊婦姿の母人魚。羽織は、いろいろな機能を考えて、衣装のきりちゃんが作ってくれました。


今回、母、娘人魚の両方の人形使いの役者、村上里美さん。
二人で話し合いながら作った人形たちに命を吹き込んでくれています。
人形の使っての演技を初めてする彼女ですが、すっかり一心胴体のような人形さばき。
ほれぼれします。役者あっての人形だな〜とほんとに思います。

鳥の劇場さんの依頼は毎回なのですが、、はじめてやることばかり。
人形なんてつくったこともない私に頼んで作らせてしまう中島さんはすごい(笑)
信頼なのか、賭けなのか??? 人間って必要にせまられるとなんだってできるもんだな〜と毎回思います。
とはいえ、みなさんの智恵とサポートがあって完成した人形。
裏方チームの仲間には特に感謝です。

ちなみに、我々の呼び名は、母人魚、ナミ。娘人形、コナミです^^


以上、人形づくりレポートでした。


公演、あと1週間あります!
ぜひ観に行ってやってくださいませ。

詳細→鳥の劇場HP
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by sib22 | 2012-03-26 03:34 | Works(作品)
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